視覚障害教育から見た地域校における学級づくりとしての福祉教育

長 尾 博(元宮城教育大学教授)

【目次】

1 はじめに〜大切なのは校内の在籍障害児理解である

2 視覚障害をテーマとする福祉教育の発達段階別学習内容

(1)小学校低・中学年

(2)小学校中・高学年

(3)中学生・高校生・大人(地域校教員など)

3 [授業例] コーヒーをつくって飲もう(小学校中学年以上)

4 福祉教育授業組み立ての発達段階別視点

5 まとめ〜今の福祉教育に言いたいこと

[主な参考資料]

 はじめに〜大切なのは校内の在籍障害児理解である

 学校における福祉教育とは、児童・生徒が様々な活動を通して相手のことをよく知り、自分のことも知るという課題、また、広く人がこの社会で「よく生きる」(well- being=福祉)とはどういうことかを問う課題をめざす学習である。本稿においては、地域校における障害児(者)理解教育のあり方としてこの福祉教育について考えてみる。2020年からスタートする新小学校学習指導要領において、障害のある児童に対する理解教育に関しては、総則、総合的な学習、特別活動領域の学校行事等を通して、「体験活動としてのボランティア活動」「障害のある人々などとの触れ合い」にも言及されている。しかし、誠に残念なことであるが、今回の新指導要領においても、地域校内・学級内における福祉教育の進め方についてはほとんど触れられていないのだ。「小学校間、幼稚園や保育所、中学校及び特別支援学校などとの間の連携や交流を図るとともに、障害のある幼児児童生徒との交流及び共同学習や高齢者などとの交流の機会を設けること」(総則)とあるように、障害児(者)理解に向けて強調されているのは交流教育の手法である。

 新指導要領が唯一、地域校内・学級内に在籍する障害を有する児童への理解教育に関して触れていると思われるのは「特別活動解説編」の次の記述である。「様々な事情を抱えた児童が在籍していることも増えている中で、多様な他者と理解し合って協力し合える人間関係を形成することが一層重要になっている。(…)周囲の児童が、配慮を要する児童の障害や苦手なものについて理解して接したり、同じ学級の一員としての意識を高めて関わったりすることができるように、学級におけるよりよい人間関係を形成するなど、特別活動の実践を生かして学級経営の充実を図ることが大切である。」との重要な指摘となっている。しかし、またしても残念なことに、この「学級経営」としての障害児理解の進め方が地域校においてまったくといってよいほど熟成されず放置されているように筆者には思われてならない。在籍障害児の理解教育の所在が学級経営とされたために、障害児理解教育を進める人が学級担任となり、担任の責務はますます重くなってきている。そこで実施されてきた学級として取り組む障害児理解教育の内容はともすれば概ねアイマスク体験とか車いす体験、手話や点字の学習、盲導犬ユーザーの体験など外部講師を招いての学習中心の内容として構成されていることが多いのではないだろうか。

 また一方弱視学級設置校においても、通常学級内視覚障害児在籍校においても、筆者が支援する中で感じ取った範囲ではあるが、地域校に在籍する視覚障害児が当たり前となってくる中、彼らが登下校時やクラスでの授業、休み時間の中で安心して学校生活をエンジョイできずにいる現実も見られている。地域に学ぶ視覚障害児の、学校におけるこのような心理的軋轢を少しでも軽減させるために、また、障害のある子どもが安心して集団に位置づく学級経営のために、いま私たちに求められているものが何かを考えてみたい。

 視覚障害教育の視点から見ると、点字や手引き歩行といった体験学習はよく取り組まれてきているが、その多くは知識とスキルの紹介にとどまってはいないだろうか。これでは、ストレスをもってクラスの集団の中に位置している障害児の内面を理解する福祉教育としては不十分である。筆者自身、視覚障害のある教育者だからこそ、自らは障害を語りたがらない子どもたちの応援ができる気がしている。

 全盲である筆者がこれまで行ってきた出前授業や地域の先生方との研修等の中から、決して自分からは不平をいわない、「見えます」としか答えない弱視の子どもたちの心の世界にも思いが寄せられる地域校内・学級内の福祉教育のあり方について、今回は考えてみたい。

 視覚障害をテーマとする福祉教育の発達段階別学習内容

(1)小学校低・中学年

 ア 全く見えないってことはどんなこと?

 a.ここ(後頭部)に目があると思って物を 見よう。(→見えないってことは、「暗い」も「明るい」も見えないことだよ)

 b.後ろ手で折り紙をしてみよう。(→紙の縁を合わせるときに、目の代わりに、今、どこを使っているの?)

 イ 練習したらできること、社会が工夫してくれて初めてできること、そして工夫もされていないために練習してもできないことに分けてみよう

 a.練習してできた(実演)…指で文字が読めた。爪切りができた。お箸で豆がつかめた。二重跳びができた。

 b.工夫があるからできた(実演)…時計や電卓が使える。オセロで勝負。パソコンで漢字が書ける。

 c.練習してもできない…自動販売機でジュースが選べない。リモコンのスイッチがわからない。駅ホームから落ちるかもしれない。(→この分類がもっとも多いことに気づかせる)

  ウ 練習してもできないことも、新たな工夫があればなんとかなるかな?

 a.自動販売機を使えるようにする工夫を考える。

 b.駅ホームから落ちない工夫を考える。

 c.工夫すること、想像すること、予想してみることの大切さ。

 (2)小学校中・高学年

 ア 教材・実演については、上の(1)と同じでもよい。

 イ アイマスク体験T…手引き歩行と待ちぼうけ体験、ゲーム、コーヒー作り(★)などの体験。(→アイマスクをしてみて、「怖い、見えない人はたいへんだ」というだけでは終わらないための活動の工夫→「見えなくても意外とできるね」といった気持ちに気づかせる)

 ウ この段階で入れるユニバーサルデザインの視点

 a.盲人用のオセロ盤の工夫の発見(白玉はツルツル・黒玉はザラザラにしてあることの発見、マス目の仕切り線が盛り上がっていることの発見)から、手触りの違う白黒の玉やマス目の境界線がもり上がっていないと見えない人はゲームができないことを確認したのち、「みんなは黒玉がザラザラしてなくても、こんな線がもり上がってなくてもオセロできるよね。でも、ぼくはこれがなくちゃできない。じゃあ、みんなに聞きたいんだけど、このザラザラは邪魔かい?このもり上がった線、邪魔かい?、ゲームの邪魔かい?」(→邪魔じゃないのならあった方がいいじゃないか=これがユニバーサルデザインである)

 b.iPhoneに音声をオン・オフするスイッチがあることを示して、「このスイッチはみなさんにはなくてもかまいませんよね、じゃあ、このスイッチは邪魔ですか?、邪魔じゃないのなら、あってもいいよね。そんなふうに考えるのがユニバーサルデザインだったよね。それじゃ、このスイッチの工夫は誰がしたんだろう。まさか先生がしたと思う?そんなことできないよ。」(→工場でつくる最初の段階から考えてないとだめ=これもユニバーサルデザインの条件だね)

 c.ぼくだけ音声の出る時計もってるのはずるいかい?(→必要なものは必要な人が使ってあたりまえ)

(3)中学生・高校生・大人(地域校教員など)

  ア 教材や実演、視点については上の(1)および(2)と同じでもよい。

  イ アイマスク体験U…数種類のおやつを複数のお皿に配る、箒《ほうき》で部屋を掃く、調べた様子を絵に描くなど。(→視覚以外の感覚でとらえる楽しさに気づく活動を用意する)

  ウ アイマスクをしたまま受ける授業…点字を書いてみよう、見なくても書けるかな?(→障害のある子どもへの共感を育てる)

  エ この段階で入れる障害者問題への視点

 a.なんでぼくだけ雨上がり、水たまりを避けて歩けないんだ、そんなん変じゃないか?(→水たまりを避けて歩けない視覚障害者が、市内の道路をすべて水たまりのない道路にしてほしいというのは、ぼくの権利かな?、人権ってなんだろう)

 b.JRの駅ホーム転落防護柵はなぜ進まない、毎年のように視覚障害者が電車にひかれて死んでいる。(→どんな街、どんな駅、どんな建物にしたいかはだれが考えるの?)

 c.重度障害者の問題…普通文字も点字も読めない視覚障害者の各種受験の問題、重度障害者の就労問題、障害者の性と結婚の問題など(対象者に応じて適切なテーマを取り上げる)。

  ※ここで★印をつけたアイマスク体験の授業例を次に示す。

 3 [授業例] コーヒーをつくって飲もう(小学校中学年以上)

 (1)体験内容

 アイマスクをして、インスタントコーヒーをつくってみましょう。スプーンで粉をコップに入れ、ポットからお湯を注ぎます。砂糖も好みの量を入れ、おいしくいただきましょう。

 (2)学びのポイント

 ア 見えない人は、「手で工夫している」ということに気づいてください。コーヒーの瓶のフタを置く位置、コーヒーの瓶やコップを倒さない工夫、砂糖の量の調節など工夫するとうまくいくことに気づいてください。

 イ 見なくても「体が覚えているからわかる」ということに気づいてください。意外とスプーンでうまく粉をコップに入れられるものです。またコップに注ぐお湯の量も手に伝わる重さでわかったという子供たちも多くいます。

 (3)準備するもの

 ア 瓶入りのインスタントコーヒー

 イ コーヒーをすくい出すスプーン

 ウ 紙コップ(もしくは家からコップを持参させてもよい)

 エ スティックタイプの小分けされた砂糖(スティックの方が手で入れたい分量を調節しやすい)

 オ 押すだけでお湯が真下に出てくるポット(押しボタンには触ってわかる手触りの違うシールなどを貼っておく)

 カ お湯(手にかかってもやけどの心配のない温度のお湯をポットに入れておく)

 キ 混ぜるためのマドラー(割り箸などでもよい)

 (4)すすめ方

 ア 教室内にコーヒーをつくって飲めるコーナーを設けます。体験者の数により、数カ所設けてもかまいません。できれば座ってできるように椅子も準備するとよいでしょう。

 イ 指導者は、アイマスクをせずに、コーヒーの作り方をみんなに見せながら説明をします。次のポイントを必ず説明に入れながら実際にコーヒーをつくっていきます。

 a.「コーヒーの瓶を倒さないように手で工夫してみてね。」

 b.「スプーンで粉をコップに入れるのって、目を使わなくてもできるかな?」

 c.「瓶のフタは必ず締めてください。あれっ、フタ、どこに置いたっけってなる人もいるかな?」

 d.「砂糖は好きなだけ入れてかまいません。でも、全部入れちゃうと甘すぎるかもしれませんよ。入りすぎないように手で工夫してみてね。」

 e.「ポットはここを押します。ボタンの位置は手で触ってわかるようになっていますから手で見つけてみましょう。」

 f.「こぼれてもやけどしない温度ですから安心してボタンを押してみましょう。どこまで入ったかは見えなくてもわかるものかな?」

 g.「混ぜるのはこの棒です。スプーンは混ぜる時には使わないでください。スプーンがぬれちゃうと次の日とがコーヒーをすくいにくくなりますからね。」

 h.「さあ、できあがり!飲んでみてください。思い通りの味になっているかどうか楽しみですね。」

 i.「終わったら感想を聞きますから、コーヒーを飲みながら、自分がつくっていた時の手の動きや工夫したこと、感じたことを思い出しておきましょう。」

 j.「最後にとっても大切な約束をいいます。友だちがやっている時にまわりで見ている人は決して手伝ってあげてはいけません。言葉で教えてあげるのもいけません。自分が考えて工夫してみようとしている時に、横からいろいろと指図されるのってあまり気分よくありませんからね。黙って見ていましょうね。」

 ウ 体験者は椅子に座った時からアイマスクをつけて始めます。そして、できあがったコーヒーを一口味見したらアイマスクを外して交代します。

 エ 体験が終わったら、飲み残しのコップを持って自分の席に戻ります。残りのコーヒーをじっくり味わいながら「感想シート」を書きます。

 (5)感想シートの例

 ▼はじめる前、どんなことが心配でしたか?

 ▼アイマスクをつけている間、あなたが手で工夫してみたことはどんなことですか?

 ▼見えなくてもコーヒーは作れそうですか?もっとも近い気持ちは次のどれですか?

 ア.とても私にはむずかしいと思った。 

 イ.これなら慣れればできるなと思った。

 ウ.意外と簡単だと思った。

 (6)アドバイス

 ア 体験者の学年によっては、コーヒーにこだわる必要はありません。砂糖入りの粉末飲料を用いると、砂糖を別に入れる動作が省けますので所要時間を削減することもできます。

 イ 不用意に手が当たって瓶を倒したり、机から物を落としたりすることも起きるでしょうが、騒ぐことなく指導者が現状回復しましょう。

 ウ 体験のコーナーは可能なら壁面に向かって設置するとよいでしょう。

 福祉教育授業組み立ての発達段階別視点

(1)小学校低・中学年

 障害者と健常者との違いをさがしだすような「違いに気づかせる教育」にとどまっている最近の傾向を危惧する。低学年では、障害児との交わりの中で「私たちと一緒なんだ」「ぼくたちとおんなじなんだ」と感じ合える体験を多く味わわせることが大切である。見えない人のための点字や盲導犬などを題材にし、子どもの興味をひかせることは簡単だが、「へえ、ぼくたちとはちがうんだ」という意識しかつけられていない現状がある。そこから低学年はなかなか抜けられない。また指導者も、点字や盲導犬の紹介イコール人権教育につながると短絡視してはいないだろうか。障害そのものを取り上げるのではなく、学級の仲間づくりの取り組み、障害のあるなしにかかわらずどの子にも居場所のある学級づくり、友だち関係にストレスをどの子も感じないでいられるような居心地のよい学級づくり、特別支援学級に所属している子どもを自然な形で巻き込める学級づくりの取り組み、これらなしに、地域校内に福祉教育は育たない。このようなベースがないところで、「点字は盲人の方の文字です」などとするのは、知識だけの注入であり、それは「ちがいに気づかせるだけの教育」としかならないのである。

(2)小学校中・高学年

 上で述べた「ぼくたちとおんなじなんだ」という意識をさらに深めるような障害児理解をすすめることがベースとなる。これをベースにはじめて点字や盲導犬の意味に触れていく。「ぼくたちの文字とはちがう文字としての点字」という理解は、単に「ぼくたちとはちがう」という側面しか子どもたちに見せられていない。そこで、点字という文字に秘められている工夫(点字の文化)、点字があるからこそみんなと同じようにできることのすばらしさなどの理解を育てたい。点字と墨字(普通字)は一見違うが同じ内容を伝えることができる。そこにはどんな工夫が点字の中にあるんだろう。写真や図は点字にできないみたいだけど、点字教科書ではどんな工夫にて伝えているんだろう。障害者がもつ特別な側面のいわゆる「ぼくたちとはちがう部分」のみを強調するのではなく、を、長い長い障害者の生活の中で積み上げられ完成されてきた‘同じことができるように’‘同じように夢を見られるように’’同じように幸福追求ができるように’と‘障害者自身の工夫の歴史=文化’としてとらえ、みんなが生きている今の世の中でさらにどんな工夫が求められているのか、みんなならどんな工夫ができるのかに気づかせていきたい。この工夫の歴史にみんなも参加していくことが、障害があるからといって、ぼくたちと同じ事ができないのはおかしいよ、それは世の中がおかしいんだ」という理解につながる目をこの時期に育てたい。障害者も共に使える共用品の開発といったユニバーサルデザインから、しだいに、学級づくりのためのユニバーサルデザインに子どもたちの目を広げていきたい。

(3)中学生以降

 以上をベースに、障害者がおかれている社会的側面に目が向けられるように題材を工夫したい。なぜ視覚障害者の駅ホームからの転落死がいつまでも続くのか、同じ時間一生懸命働いているにもかかわらず障害者が働く作業所の給料はあんなに低いのか、学習に遅れのある人や言葉のない人などの「人としての価値」とは何か、重度の障害者の中には一度も異性とキスをすることもなく死んでいく人もいること等々、さまざまな視点から生徒たちの心をゆさぶり、このようなテーマとまっすぐ向かわせる授業づくりが必要である。結論めいた道徳的な指導者からの説明はいらないだろう。重いテーマを避けるのではなく、これらのテーマにぶつかることでしか見えてこない世界があることを信じてねらってほしい。ボランティア体験をさせれば必然的にボランティア精神が育つわけではない。世の中のさまざまな矛盾に自分なりの意見を持とうとする態度、これを育てることこそボランティア精神をも大きくカバーしてあまりある公民教育につながる福祉教育といえるのではないだろうか。指導者自身も、生徒に比べては少し生活体験が多いだけのひとりの市民としてともに生徒の話し合いに参加し、調べたこと、感じたこと、わからないことはまた調べる、そしてまた感じたことなど話し合い活動で深めていく福祉教育が求められているのである。

 まとめ今の福祉教育に言いたいこと

 アイマスク体験で、「見えない人はたいへんだね」といった感想をもつ子どもを増やすことが福祉教育の目標でしょうか。点字体験で、点字記号一覧表を見なくてもアイウエオが書けるようになるのが福祉教育でしょうか。障害者と健常者との違いに気をとられ、その違いを授業化しても、多くが知識やスキルの紹介にとどまるのである。そこで、次の観点をおさえた授業づくりが大切となるのである。

 ア 違いから始めるのではなく、「ぼくたちと一緒なんだ」、「目を閉じても案外できたよ」といった体験から福祉教育を始める。

 イ 子どもの視線でもとらえられるユニバーサルデザインの考えを入れた授業とし、「工夫したらできるかも」「だれが工夫するのか」といった視点に出会わせる。

 ウ 思いやる心は想像力のたまものであり、自己肯定感に基づく考える力、人の話を聞く力が福祉教育のベースとなる。だからこそ、仲間づくりや学級づくりの取り組みなくして福祉教育は根付かないのである。

主な参考資料

○小学校学習指導要領(平成29年告示)解説

 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1387014.htm

○気仙沼で考えた‘みんなちがって、みんないい’の意味

 http://nagao.miyakyo-u.ac.jp/monogatari/2017.html#170617

○内閣府は点字の文化をバカにしているのか?

 http://nagao.miyakyo-u.ac.jp/monogatari/2016.html#0824

○仙台地下鉄「南北線」に見た点字サインのアレレ?BEST3

 http://nagao.miyakyo-u.ac.jp/monogatari/2016.html#0413

○「日本信号株式会社」様への手紙

 http://nagao.miyakyo-u.ac.jp/monogatari/2015.html#150721

○これじゃわかんないぞ、大沢くん!ミュージアムの音声ガイド…

 http://nagao.miyakyo-u.ac.jp/monogatari/2015.html#150507

 


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