第1回  北海道の巻  その1 「旧函館区公会堂はここを触ってくるべし」(函館)


 定期観光バスを利用すれば簡単に函館見物が楽しめます。第1回は、函館港を見下ろす高台に建つ旧函館区公会堂の楽しみ方です。建物全体はなかなか把握できません。模型があると一発なんですが、色はブルーグレーとイエローで美しい建物のようです。館内には昔の木製便器のトイレや貴賓室、130坪の2階大広間、そしてバルコニーからの港の風景など見える人には華やかなる往時を忍ぶことができそうです。

 さて、華やかさを手で感じ取ってみましょう。カーデンやカーテン止めのタッセル、暖炉の装飾をまず手で触ってみましょう。部屋の壁や腰板も触ってみることで、私たちの部屋との違いが伝わってきます。


写真1
暖炉の模様をしっかり見ている画像



写真2
腰板や壁を触っている画像。こうすることで部屋をイメージできる



 続いて、2階へ。階段も手すりをずっと触っていくとまるで橋の欄杆みたいなものが触れます。景色はひとまずは仕方ないのですが、バルコニーも手を伸ばして触れてみましょう。大広間の舞台では、丸く迫り出している様子がばっちりわかります。窓としての板戸のレールがなんと木製のレールでした。



写真3
装飾がいっぱい、橋の欄杆みたいな階段の手すりの画像



写真4
バルコニーも触ってみた画像。このバルコニーの向こうに函館港と最後の青函連絡船「摩周号」が見えるらしい



写真5
大広間の舞台の画像。丸く迫り出している様子がまさに手に取るようにわかる



写真6
木製のレールの画像。触ってみてなるほど当時は木製か…!、でも触らないとこんなこと気づかないのでは…?


 また、当時の貴婦人になったつもりのドレス着付けサービス「ハイカラ衣装館」もあります。女性ならこれは体験してもいいかも。また男性諸兄も女性のパートナーのドレス姿、礼を失しない範囲で触らせてもらうのもいいかもです。ハイカラ衣装館にお願いしたら、衣装のいくつかは触らせてもらえるかもしれませんね、男性用のモーニングや燕尾服もあるみたいでした。

 最後に、この旧函館区公会堂を出たら近くの旧開拓使函館支庁煉瓦造書庫まで行って、その外壁を触ってみましょう。当時の煉瓦がそのまま残っている貴重な建物です。なんと煉瓦ひとつひとつに「明治七年」「函館製造」の刻印が着いています。ちゃんと触れてわかるじゃありませんか。



写真7
「明治七年」と刻印された煉瓦の画像。よく触ると文字も読めそうです。


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