第1章  迷ったときの調べ方上手になるコツ


 ぼちぼち会が、可能な限り統一性のある一定水準以上の点訳を維持するために、点訳上の迷った問題にぶつかった時は、次のような順序で調べていきましょう。

 ◆第1判断基準

… 『アッという間に合うマニュアル』
 このマニュアルです。ここにあげてある第2章〜第3章にある法則集もしくはルールでまず判断してみて下さい。迷ったときは、まず本マニュアルの目次を見て、該当項  目があるかないかを探してみましょう。しかし、本マニュアルは、すべての表記について法則化できていません。従って、載ってない事項については、第2判断基準を利用します。

 ◆第2判断基準

… 『最新点字表記辞典(増補改訂版 1998年)』
 数字を含む語の書き方、連語のマスあけ、接頭語的な要素のマスあけなど、点訳界で判断がゆれている問題は、この辞典の解釈に従うようにします。本マニュアルで法則化できてない事項についてはこの辞典の表記を参考にしましょう。

 ◆品詞や読みの判断基準

… 『岩波国語辞典』『日本語発音アクセント辞典』
 品詞の決定と仮名遣いに関しては、岩波国語辞典の判断に従います。また、岩波国語辞典で、2つの読み方が並記してあるような場合、つまりどちらとも読めるような場合は、例えば、「大地震」は「おおじしん」か「だいじしん」かなどの読みについては、NHKが利用している日本語発音アクセント辞典を利用します。

 ◆固有名詞の判断には図書館を利用


 その他に、固有名詞の読みには大いに悩まされるものです。これこそ悩んでいても時間の無駄というものです。人名や地名などの固有名詞の読みに役立つ辞典類が図書館にあります。読めない漢字(地名や人名など)に遭遇したら、近くの図書館に行き気軽に図書館員に相談してみましょう。「点訳するのにどうしても仮名表記が知りたいんです」といえば、とても親切に調べ方を教えて下さいます。また図書館まで行けない方は、電話やFAXでも同様な問い合わせに答えてもらえると思います。


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